ハウスメーカーで家づくりを検討し始めたら、住宅展示場に行くべき?行かなくても良い?
一昔前までは、ハウスメーカーで家を建てようと思ったら、まずは住宅展示場に行き、情報収集を行うやり方が主でした。
インターネットが普及する前は、ハウスメーカーで家を建てようと思ったら、まずは住宅展示場に出向き、見当をつけておいた複数の住宅会社から話を聞いて、要望の聞き取りを行い、プランや見積もりを提示され、モデルハウスの雰囲気と営業マンさえ気に入れば契約・・・という流れが一般的だったように思います。
しかし今は、従来の流れが完全に変わってきているように感じます。
現在はネットで情報を調べるのが一般的になり、実は、住宅展示場に行かなくても情報が収集できる時代になっています。
つまり、現在は、わざわざ住宅展示場に足を運ばなくても、自宅で、簡単にネットで情報を収集したり、スマフォやパソコンから注文し、カタログを自宅に取り寄せたりして、簡単に比較検討できる時代になっているということです。
ハウスメーカーの住宅展示場への出展は減少傾向にある
実は、ハウスメーカーの住宅展示場の出展数も年々減少傾向にあり、現在では、どのハウスメーカーもコスト削減のために、撤退を余儀なくされている状況にあります。
住宅展示場に出展するための、具体的な金額については、ここに明記することは差し控えさせて頂きますが、モデルハウスを出展するための費用もかなり高額のため、バブル期を最盛期として、どのハウスメーカーも「費用対効果」を得ることができず、年々出展に対する意欲が減少傾向にあります。
それに比例し、以前よりも住宅展示場に足を運ぶ人の数も少なくなっており、どこの展示場も、平日はガラガラが当たり前、さらに休日も盛況とは言えず、どこの住宅展示場も活気がない状況に陥ってしまっています。
関東で、一番大きな横浜・平沼橋の住宅展示場を例にあげても、最盛期には250棟もあったモデルハウスが、現在では60棟ほどに減少しているがこの状況を如実に表していると思います。
実際、最盛期には一社が数棟モデルハウスを構え、どこのハウスメーカーも他のハウスメーカーに顧客を取られないように必死になっていました。
しかし、現在では何棟も出展するハウスメーカーは減り、ほとんどのハウスメーカーがそれぞれの住宅展示場に一棟のみ、あっても数えられる程度の出展数に減ってきてしまっています。
つまり、こうした減少傾向にある出展数に事実に目を向けて見ても分かる通り、やはり以前よりも住宅展示場を重視する方が減っているように思います。
住宅展示場は行かなくても良いのか?
では、住宅展示場には、足を運ばなくても良いのでしょうか?
正直なところ、私はどちらでも良いと思っています。
それぞれのハウスメーカーの情報は、簡単にネットのホームページを閲覧すれば収集することができますし、より具体的に知りたければ、一括カタログ請求などのサービスを利用すれば、気になるハウスメーカーのカタログを、簡単に自宅に取り寄せることができます。
そのため、わざわざ住宅展示場に話を聞きに行かなくても、気になるハウスメーカーのカタログを自宅に配送してもらい、自宅でゆっくりと閲覧することが簡単にできます。
例えばこちらのサービスを使えば、好きな外観デザインや間取り、性能を比較して、複数社のカタログを一括して自宅まで届けてくれます。
(★)
モデルハウスでカタログをもらおうとすると、2〜3時間は拘束され、聞きたくない話を聞かなくてはならず、また最近ではアンケートに記入しなければ、カタログさえもらえない状況になってしまっています。
ネットを使えば、面倒な手間をかけることなく、簡単にカタログを請求することができますから、ネットを利用した方がいいでしょう。
つまり、ネットの情報と、それぞれのハウスメーカーが配布するカタログ、この2つさえあればそれぞれのハウスメーカーの情報は大抵の場合で、得ることはできます。
ただし、情報を収集して、気になるハウスメーカーが、あれば実際に観に行くのも大事だと思います。
実際に検討中のハウスメーカーが、どのような家を建てているのかを目で見て、触ってみて確認しておくことは非常に大事だと思うからです。
住宅展示場に足を運ぶ前に知っておきたい3つのこと
ただし、住宅展示場に行く時には下記の点に注意するようにお話ししています。
1:担当者が気にいらなければ絶対に名前を書かない
2:絶対にモデルハウスの雰囲気に飲まれない
3:標準仕様ではないことを意識する
それぞれの注意点について、詳しく説明していきます。
1:担当者が気にいらなければ絶対にアンケートを書かない
住宅展示場に設営されている、ハウスメーカーのモデルハウスを見て回るとき、必ず1人以上の担当者が付いてまわります。
担当者は、住宅展示場を一通り案内してくれ、モデルハウスを見る上でのポイントを詳しく説明してくれ、最後に必ずアンケートの記入を迫ってきます。
しかし、実は、アンケートに記入した時点で、その営業マンがあなたの担当者となる点を忘れてはなりません。
つまり、いくら手間暇かけて、足を運んだハウスメーカーのモデルハウスが気に入ったとしても、担当者と相性が良くない場合は、アンケートに記入するのは、やめておいたほうがいいということです。
ハウスメーカーでの家づくりは、担当者の力量によって大きく左右されることが多いですから、本当に信頼できる担当者と出会わない限りは、後日また出直してみたり、近くに他の住宅展示場があれば、面倒なようですが足を運び、本当に任せることができる担当者に当たるまで、探し続けることが大事です。
※その他、実際に家を建てた方に紹介してもらうという方法もあります。
2:絶対にモデルハウスの雰囲気に飲まれない
住宅展示場に設営されているモデルハウスは、全体的に広く、ゆったりとつくられています。
それぞれの部屋はもちろん、廊下、階段、天井高、玄関に至るまで、全ての間取り(空間のとりかた)で、広くゆったりとした設計となっています。
実際に建てる家よりも、おおむね、1.5倍から2倍程度、広く、大きく、ゆったりとした設計でつくられています。
もちろん、モデルハウスには、一気にたくさんの人が、来場することもあるでしょうから、それくらい、広くつくらないと一気に人を裁くことができないという、ハウスメーカー側の事情もあるでしょうが、絶対にモデルハウスの雰囲気に飲まれないようにしてください。
いくら、モデルハウスが気に入ったとしても、その通りの間取りで、家を建てられるわけではないということを、強く意識してください。
3:モデルハウスを見るときは、どこまでが標準仕様かを必ず確認する
モデルハウスは、決してそのメーカーで建てられる、標準仕様の家ではありません。
ほとんどの場合において、高いグレードの設備や仕様となっています。
住宅展示場に出展するモデルハウスは、大体どこのメーカーも、建物本体だけで7,000万円から8,000万円ほどのお金をかけて建てています。
それも、数年ごとに建て替えを行い、常に最新の設備や仕様となるように、工夫されています。
実際にハウスメーカーで家を建てる場合は、依頼する会社にもよりますが、モデルハウスの建物よりも、半分以下の金額が一般的だと思いますので、たとえ、どんなにモデルハウスが気に入ったとしても、すぐに契約してはいけません。
必ず、どこまでが標準仕様なのかを確認するようにしてください。
また、標準仕様の場合は、どの程度の設備や仕様になるのかも、必ず逐一確認するようにしてください。
モデルハウスをゆっくりと見学したい場合はいついくのがいい?
モデルハウスを、ゆっくりと見学したい場合、火曜日、もしくは水曜日がオススメです。
実は、火曜日、水曜日はどこのハウスメーカーも、営業定休日のことが多く、正社員が常駐していないため、ゆっくりとモデルハウスを見て回ることができます。
もちろん、それぞれのハウスメーカーで担当者が付いて、見て回るのは同じですが、正社員のような無理なトークはせず、ゆとりを持って、ゆっくりと見学することができると思います。
ただし、その場合でも、アンケートの記入は避けてください。
アンケートに記入してしまうと、手の空いている営業マンに、自動的に振り分けられることがあるからです。
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