家づくりとお金のスケジュール(パターン1)
家づくりは、基本的な流れは、どこに依頼しても変わりありませんが、厳密には依頼先により進め方が違います。
この記事では実際に家づくりを進める際の、一般的なスケジュールと各工程のポイントについてお話ししていきます。
【家づくりの流れ】
1:土地探し
2:依頼先決定
3:設計・工事管理契約の締結(建築家・設計事務所依頼時)
4:基本設計
5:実施設計・最終確認
6:プラン決定
7:建築確認申請
8:住宅ローン申込み
9:工事請負契約の締結
10:着工
11:地縄張り、地鎮祭
12:基礎工事
13:木工事
14:屋根工事・外部建具工事
15:外壁・内壁下地工事・断熱工事
16:配管工事・配線工事
17:内部・外部仕上げ工事・内部建具工事
18:設備機器工事
19:外構工事
20:建物完成・表示登記
21:完了検査
22:竣工検査・引渡し
23:家具の搬入
24:引越し
1:土地探し
「土地探し」のポイント
土地により、間取りが左右されます。
朝・昼・夜など、時間帯による違い、季節による違い、平日と休日の変化による違い、将来的な変化を含めた建物周辺環境の影響など、様々なことを考慮して、土地探しをしてください。
もし現在、土地を持っておらず、土地探しに不安のある方は、依頼先の担当者と一緒に、土地探しを進めることもできます。
無理に一人で土地を探すよりも、依頼先の設設計士と一緒に探したほうが、希望条件にあう土地を見つけられ、いい土地に出会える可能性も多いため、無理に自分達の力で探そうとせず、土地探しで不安な方は、依頼先の担当と一緒に探してください。
土地の購入時に必要なもの
一般的に土地を購入する際には、下記が必要書類となります。
・売買契約書の写し
・土地、建物登記簿謄本
・土地、建物の構図および地積測量図
・住民票
・所得証明書
・印鑑証明書
・身分証明書
2:依頼先決定
「依頼先探し」のポイント
依頼先は、くれぐれも慎重に探してください。
依頼先により、家づくりは大きく変わってきます。
依頼先探しのポイントなどについては「依頼先は工務店?設計事務所?ハウスメーカー?依頼先の選び方と注意点」などを参考にしてください。
その他、依頼先探しで参考にしたい記事はこちら
>>>「ハウスメーカーに依頼する前に知っておきたいハウスメーカーの特徴」
>>>「設計事務所に依頼する前に知っておきたい設計事務所の特徴」
>>>「何を基準にハウスメーカーを選ぶべきか?」
3:設計・工事管理契約の締結(建築家・設計事務所依頼時)
設計・工事管理契約のポイント
設計事務所によっては、プラン契約が可能なところもありますが、設計事務所では、設計・工事管理契約を結ぶ必要があります。
一般的なハウスメーカーや、工務店に依頼する場合は、打ち合わせをし、プランが、ある程度固まってから契約をしますが、設計事務所に依頼する場合は、設計・工事管理契約を結ぶ必要が出てきますので、注意してください。
なお、設計事務所に依頼する場合、プラン契約の場合は、およそ5万円から10万円程度で、プラン作成の依頼をかけることができます。
1回目のラフプランの作成は、無料でしてくれる建築家や設計事務所もありますが、2回目以降は料金が発生しますので注意してください。
4:基本設計
基本設計のポイント
とにかく、納得のいくまで、打ち合わせを重ねてください。
具体的に、どのような家にしたいのかを、はっきりと設計士に伝え、納得のいくまで、何度も打ち合わせを重ねてください。
予算が足りない場合は、きちんと設計士に相談し、予算内に収まるような提案を受けてください。
5:実施設計・最終確認
実施設計時のポイント
図面が出来上がってきますので、図面に間違いがないかを、しっかりとチェックしてください。
ドアの位置や収納、照明など希望通りになっているのか、漏れがないかをしっかりとチェックしてください。
6:プラン決定
プラン決定後のポイント
今後のスケジュールを、確認してください。
特に工期や、お金を支払うタイミングは、いつになるのかは、しっかりとチェックしてください。
7:建築確認申請
建築確認申請時のポイント
建築確認申請を行ってから、フラット35(住宅ローン)が、申し込める状態になります。
住宅性能表示制度や、長期優良住宅認定制度を申し込む場合なども、このタイミングで行ってください。
8:住宅ローン申込み
住宅ローン申込みのポイント
住宅ローンは、建物完成後におります。
しかし、工事途中の支払いは現金で支払う必要があります。
どれくらい必要になるのかを、しっかりと確認した上で、マネープランを組んでください。
住宅ローン申請に必要な書類など
・本人確認書類
・物件関係書類
・住民票
・所得証明関係書類
・印鑑証明書
住宅ローン申請時にかかる諸費用
・印紙税
・融資事務手数料
・保証料
9:工事請負契約の締結
工事請負契約のポイント
確認する書類がたくさんありますが、必ず、全ての書類に目を通して確認してください。
わからないことや不明点などがあれば、しっかりと確認するようにしてください。
工期が遅れた場合の対応なども、契約書に書かれていますので、そうした面も含め、細かい部分までしっかりとチェックしてください。
契約書、見積書、図面、仕様書・・・確認すべき書類はたくさんあります。
大変なところではありますが、しっかりと内容を確認の上、納得してから契約を結ぶようにしてください。
10:着工
着工時のポイント
着工時には、あらかじめ決められた、金額を支払う必要があります。
「注文住宅で工事費用を支払うタイミングと金額について」でも書きましたが、着工時は建物請負金額の、およそ10%が相場となっています。
そのほか、建て替えの場合は、解体工事費を支払う必要がありますし、仮住まいをするための引越しのための費用、引越し先での家賃が必要となります。
11:地縄張り、地鎮祭
地鎮祭にかかる費用
地鎮祭を行う場合は1万円から5万円程度の費用がかかります。
12:基礎工事
13:上棟式
上棟式のポイント
現在は、上棟式を行わないことも多いです。
上棟式を行う場合は、責任者の指示に従い行います。
また、一般的には、上棟時に中間金として、建物請負金額の30%を支払う必要があります。
上棟時にかかる費用
・上棟式を行う場合およそ10万円
・建物請負工事費の30%
14:屋根工事・外部建具工事
ポイント
住宅金融支援機構の「フラット35」などを利用する場合は、この時点で審査が入ります。
15:外壁・内壁下地工事・断熱工事
ポイント
建物の外壁や、内壁の下地工事や、断熱工事が行われていきます。
16:配管工事・配線工事
配管工事・配線工事のポイント
この段階で、コンセントやスイッチの工事が入ります。
図面通りの位置に、しっかり施工されているか、スイッチは使いやすい高さに設置されているかなどを、しっかりとチェックしてください。
17:内部・外部仕上げ工事・内部建具工事
見るべきポイント
追加工事がある場合は、この段階で追加工事をしていきます。
また、サイズ、仕上げなどが図面通りに仕上がっているかを、必ずチェックしてください。
18:設備機器工事
見るべきポイント
仕様書に書かれてある通りの、設備機器がしっかりと搬入されているのかを確認してください。
19:外構工事
外構工事を依頼している場合はこの段階で外構の工事が入ります。
20:建物完成・表示登記
いよいよ、建物の完成です。
建物が完成したら、登記を済ませ、引越しをする前に電気、ガス、水道などの手続きが必要となります。
忘れずに手続きを行ってください。
21:完了検査、住宅性能表示検査
ここで、建築基準法に則って正確に建てられているかどうかの、建物の完了検査が入ります。
また、合わせて住宅性能表示検査を行います。
22:竣工検査・引渡し
ポイント
建物引き渡し前に、最終的な確認をします。
不具合などがあれば、この時点でやりなおしてもらいます。
費用の負担については、契約時の申込書に記載があるので、その通りの配分になります。
ですから、契約時に相手方に有利な契約になっていないかを、しっかりと確認しておく必要があります。
また、住宅ローンがおりますので、工事費用の残金を支払います。
必要となる費用
・建物請負工事費の残金
23:家具の搬入
引越し前に、生活に必要となる家具を搬入しておきます。
24:引越し
ポイント
住民票の移転、郵便転送サービスなどを済ませ引越しを済ませます。
必要となる費用
・引越し費用
・各種手続きのための費用
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失敗しない住宅会社の選び方
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