家づくりの流れとスケジュール(パターン2)
1:土地・住宅会社探し
住宅情報誌や住宅カタログ、インターネットなどを利用して、情報収集をする段階です。
土地探しなどは、ハウスメーカーや工務店、設計事務所(建築家)などに依頼して、現地で同行して探してもらうこともできます。
2:土地申込
希望に近い土地が見つかったら、売主に購入した意思を伝え、土地申込を行います。
依頼先が決まっている場合は、ここでプランや見積もりを依頼します。
「土地申込」のステップでかかるお金
1:土地申込金【目安:5〜10万円】
土地の購入申込時に必要となるお金が「土地申込金」です。
土地を購入する意思がある「手付金」としての意味合いが強く、もしも、売買契約が成立しない場合は、申込金は全額返還されます。
ただし、契約が決まった場合は、手付金に充当されます。
不動産会社や、ハウスメーカーの販売している土地の場合は、申込金が必要なケースが多いですが、土地の売主が個人の場合は、申込金は不要です。
2:地盤調査費【目安:5万円〜10万円】
敷地を複数箇所調べることで地盤の状態を確認していきます。
通常は、土地購入後に地盤調査を行いますが、売主の許可がある場合は、購入前に事前実施をすることもできます。
この時、軟弱地盤だった場合など、もしも地盤に問題がある場合は、別途地盤改良費が必要となり、数百万円かかる場合もあります。
3:プラン作成費【目安:10万円〜】
設計事務所(建築家)に依頼する場合は、契約前にプラン作成費が必要となります。
1回目のラフプランは無料でも、2回目以降は支払う必要があったりと、設計事務所(建築家)によって、支払いのタイミングは違うので、確認する必要があります。
3:ローン検討・事前審査
住宅ローンの借入先を検討して、事前審査を申し込みます。
借入先によっては、見積書の提示が必要となるケースもあります。
※土地・住宅会社探しから、ここまででおよそ半年程度かかります。
4:土地・工事契約
土地の売主との間で、土地の売買契約を交わします。
ハウスメーカーなどの住宅会社とは、プラン・見積もりを確定し、工事請負契約を交わします。
「土地・工事契約」のステップでかかるお金
1:手付金【目安:土地代のおよそ10%】
手付金は、土地の売買契約時に売主に対して支払うものです。
ここで支払う手付金は、土地の引き渡し時は、売買代金に充当されます。
2:工事請負契約印紙税【目安:1万円〜3万円】
工事請負契約印紙税とは、工事請負契約を交わす際に、契約書にはる印紙にかかる税金のことです。
工事請負契約では、請負契約が1000万円超5000万円以下の場合は1万円、5000万円超1億円以下の場合は3万円となります。
3:契約金【目安:建築費の10%】
依頼先に支払う建築費用は、複数回にわけて支払うのが一般的です。
住宅ローンは、住宅完成時におりるものなので、用意ができない場合は「つなぎ融資」などを受けて支払う必要があります。
5:契約確認申請
設計プランを修正し、建築主事や指定確認検査機関に、所定の書類を提出し申請を行います。
プランが法律にあっているのかどうかを、きちんと建築主事や指定確認検査機関に審査してもらい、許可が出れば確認済証が交付されます。
「契約確認申請」のステップでかかるお金
・建築確認申請費【目安:10万円〜20万円】
住宅の規模によりここでの申請費用は変わります。
ハウスメーカーや設計事務所(建築家)に依頼する場合は、役所などに申請する、建築確認申請の提出を代行してくれることがほとんどです。
6:住宅ローン正式申込・契約
住宅ローンを正式に申込み、住宅ローンの本審査を受けます。
もしも、土地代の支払いなどで「つなぎ融資」が必要となる場合は、その手続きも済ませます。
「住宅ローン正式申込・契約」のステップでかかるお金
1:土地残金【土地の残りのお金】
引き渡し前に、手付金をひいた土地代の残金を売主に支払います。
土地購入では、仲介手数料や登記費用などもかかります。
2:住宅ローン申込の印紙税【目安:2万円〜6万円】
住宅ローン契約時に契約書にはる印紙代金です。
借入額により印紙税は変わり、1000万円超5000万円以下の場合は2万円、5000万円超1億円以下の場合は6万円の代金を支払う必要があります。
※土地、工事契約から、ここまででおよそ3ヶ月程度かかります。スタート時から合計するとここまででおよそ9ヶ月かかる計算になります。
7:着工
地縄張や、地鎮祭を行い着工にうつります。
「着工」のステップでかかるお金
1:地鎮祭費用【目安:1万円〜5万円】
地鎮祭費用として、神主さんへの謝礼や、お供え物などの費用が必要になります。
2:着工金額【目安:建築費の30%】
工事開始前に、建築費の一部を支払います。
工事着手にかかるために必要となるお金で、材料費の手配などに充てられます。
8:上棟
建物の骨組みができ、屋根に棟木(むなぎ)をのせることを上棟と言いますが、上棟時には上棟式を行う場合もあります。
「上棟」のステップでかかるお金
1:上棟式費用【目安:10万円】
家の骨組みが完成すると、それを祝い、上棟式を行う場合があります。
職人さんに対する、ご祝儀や宴会費用などが必要となります。
2:中間金【目安:建築費の30%】
工事のちょうど中間地点で、中間金を支払う必要があります。
事前に住宅ローンを実行してもらうか、つなぎ融資で賄うかを相談の上決めておく必要があります。
9:完成・引き渡し
いよいよ建物が完成します。
建物が完成したら竣工検査に立ち会い、金融機関で住宅ローンの実行を行い、残金を支払い、家の引き渡しを受けます。
「完成・引き渡し」のステップでかかるお金
1:ローン諸費用、家具、引っ越し代
住宅ローンの融資手数料や、火災保険、地震保険、登記費用や引っ越し代などがかかります。
2:建物残金【目安:建築費の30%】
すでに支払いを染ませた着工金、中間金を除く残りの建築費を完成時に支払います。
つなぎ融資を受けている場合は、住宅ローンで利息を含め精算します。
※着工から、ここまででおよそ4ヶ月程度かかります。スタート時から合計するとここまででおよそ1年1ヶ月かかる計算になります。
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