何を基準にハウスメーカーを選ぶべきか?
ハウスメーカーで、家を建てる際に、参考にできる情報は多いです。
書籍、雑誌、ムック本、ホームページ、カタログ、住宅展示場、チラシ、パンフレット、相談カウンターなど様々な方法を上げることができます。
もちろん、それらの情報は、ある種、広告費で運用されている事実がありますので、全ての情報源が、顧客にとって正確な情報を提供しているとは言えませんし、ある程度、勉強しながら、正確な情報とそうでない情報を、選り分けていく必要はあります。
これから、ハウスメーカーで家づくりをしようとされている方は、様々なところから、情報をとってこれる現代において、情報源がものすごく多いものですから、調べれば調べるほどわからなくなったり、混乱してくると思います。
実際、ハウスメーカーで家づくりを進めていると、何を基準に選んでいいのかわからなくなるという声もよく聞きます。
それぞれに特徴のあるハウスメーカー
工法だけ見ても、様々な工法があり、特徴があります。
デザインだけを見ても、各社素晴らしい、デザインの家を提供していますし、内装の雰囲気も個々の家で違います。
間取りも、それぞれのハウスメーカーによって特徴があり違いますし、けれどもどの家も同じように見えたり、見れば見るほど何が何だかわからなくなっていくことと思います。
では、一体何を基準に、ハウスメーカーを選べばいいのでしょうか?
この記事では、カタログやパンフレットの情報をもとに、何を基準に選んでいけばいいのかをお伝えしていきます。
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ハウスメーカーを比較する上での5つのポイント
ハウスメーカーで、家づくりを検討される際は、大きく言って下記の5つのポイントで比較し、検討していけば良いと思います。
もちろん、それぞれのポイントは、それぞれに相関関係があるので、それぞれのハウスメーカーのスタイルや特徴をしっかりと、把握しておくことが大事です。
【ハウスメーカーを比較する5つのポイント】
1:デザイン(見た目)
2:工法(設計の自由度)
3:間取り(家の快適性)
4:性能(家の強度)
5:予算(金額面)
具体的には、下記のポイントで検討してください。
1:「デザイン(見た目)」で比較するポイント
デザインとは、要するに「見た目」のことです。
さらに具体的に言えば、外観デザイン、インテリアデザイン(内装のデザイン)を含み、住宅のコンセプトも「デザイン」に含まれます。
それぞれのハウスメーカーによって得意とするデザイン、住宅のコンセプトは違いますので、まずは、あなたの建てたいデザインの家を建てられるのかを、わかりやすい「見た目」で判断するといいと思います。
大雑把に言えば「和風住宅」「洋風住宅」などにざっくりと分けることができると思いますが、より具体的に言えば、それらは、「純和風テイストの住宅」であったり「北欧テイストの住宅」、「都市型デザインの住宅」、「モダンテイストの住宅」などに分けられることでしょう。
インテリアで言えば、「ナチュラルテイスト」がいいのか「カジュアルテイスト」がいいのか、「モダンテイスト」の家が好みなのか「ヴィラテイスト」が好みなのかによって、比較検討すべき住宅会社は自ずと絞られてきます。
また、それぞれのライフスタイルによって、デザインを分ける場合は「カリフォルニアスタイル」の住宅であったり「ペットと暮らす住宅」などに、分け比較検討することもできるでしょう。
2:「工法(設計の自由度)」で比較するポイント
ハウスメーカーの工法には、6つの工法があります。
それぞれのハウスメーカーで、工法の名付け方は違いますが、ハウスメーカーで採用されている工法は、全て、基本の6つの工法から派生した形となります。
つまり、それぞれのハウスメーカーで名称が違っても、基本的な特徴は同じです。
ですから、ハウスメーカーが採用している工法で、あなたの叶えたい家を建てることができるのかをしっかりと、把握することが大事です。
構造で分けるのであれば3つで
1:木造系
2:鉄骨系
3:RC造
に分けることができます。
また、ハウスメーカーで採用されている、6つの工法は下記の通りです。
1:在来工法(軸組工法)
2:2×4(ツーバイフォー)工法(壁式工法、枠組工法)
3:木質パネル工法
4:鉄骨軸組工法
5:ユニット工法
6:プレキャストコンクリート工法
それぞれの工法によって、構造体の強さが変わってきますので、どの工法の家を選ぶのかによって、耐震性や断熱性、気密性といった、家の性能や、設計の自由度(間取りの自由度)が変わってきます。
ですから、ハウスメーカーに依頼する場合は、それぞれの工法の特徴をしっかりと把握してから依頼する必要があります。
より詳しいハウスメーカーの工法の違いについては「工法ってなに?工法の特徴をわかりやすく教えて」も合わせて参照していただくと良いと思います。
3:「間取り(家の快適性)」で比較するポイント
間取りとは「空間の取り方」のことを言います。
間取りは、暮らし方次第で変わるので、どんな間取りにするのかによって、家の快適性は大きく左右されます。
どのハウスメーカーも、間取りには力を入れていますので、そこまで大きく変わることはありませんが、細かい部分の使い勝手や、見えない部分まで、きちんと作り込まれているかなどの快適性は、ハウスメーカーによって随分異なります。
間取りは「1:デザイン」で、お話ししたコンセプトによっても、大きく異なりますので、何を重視したいのか、それぞれのライフスタイルを考えた上で、より暮らしやすい間取り同士で、比較検討していくといいと思います。
4:「性能(家の強度)」で比較するポイント
それぞれのハウスメーカーによって性能は違います。
「家の性能」もハウスメーカーを比較検討する上で、大事なポイントとなります。
耐震性
耐震性は、工法に依存する部分が多いので、工法とセットで検討すると良いと思います。
ただ、現在の基準で、ミスのない設計と、抜かりない施工で建てられた家であれば、どのハウスメーカーで建てても、そこまで性能に大きな違いはない・・・というのが私の見解です。
耐久性
耐久性は、建物がどれだけ長く持つのかを示しています。
日本の平均的な住宅の寿命は、およそ30年ほどと言われていおり、メンテナンスコストは30年でおよそ600万円ほどかかると言われています。
耐久性で、それぞれのハウスメーカーを比較するときは、そうしたメンテナンスうやアフター体制にも、目を向けて比較検討してみてください。
耐火性
ハウスメーカーによって、火災時の耐火性は違います。
外部からの火災であったり、内部からの火災であったり、そうした火災対策がしっかりと施された家であるのかを、各社比較検討するといいと思います。
断熱性(UA値)
断熱性は、外部からの熱を断つ性能のことを言い、家づくりでいう断熱性とは「熱が伝わらないようにする仕組み」のことです。
ハウスメーカー同士で、断熱性能を比較することで、断熱性能の高い家を検討することができます。
各社を比較検討するときに、断熱性はQ値、UA値、などで数値として比較することができます。
いずれも数値が低いほどに性能が高いことを意味しますので一つの参考指標にしていただければいいと思います。
気密性(C値)
気密性は、密閉度のことで、省エネ性をはじめ、家の快適性を左右する要素の一つです。
気密性は、C値で測ることができ、C値が低いほど気密性の高い家になります。
ちなみに、家の気密性を表示するC値の基準は、カナダでは0.9c㎡/㎡、スウェーデンでは0.6~0.7c㎡/㎡以下が基準になっています。
遮音性
遮音性は、音を遮る性能のことを言います。
遮音性が低いと、外部の騒音でゆっくりと眠れなかったり、他の部屋からのテレビの音などの不快な音により、落ち着けない家になってしまいます。
遮音性は、工法や構造によって左右されるところもありますが、ある程度、素材でカバーすることもできます。
例えば、床に張るパネルは、木質のものよりも、ALCパネルの方が密度が高いため、遮音性は高くなる傾向にあります。
施工力
あまり、取り上げられていることを見たことがありませんが、実はハウスメーカーによって施工力は大きく異なります。
またハウスメーカーの施工体制は3つあり
・自社で100%施工するタイプ
・下請けの工務店に100%依頼するタイプ
・自社と下請け工務店で施工を分けるタイプ
があります。
それぞれが抱えている施工会社によって、住宅を建てる際の細かい技術力が違い、一般の方には難しいかもしれませんが、施工力でハウスメーカーを比較することも、非常に大事な視点となります。
その他の性能
その他、「空調システム」の違いであったり、「省エネ性」などで、それぞれのハウスメーカーの性能を、比較することもできます。
最近では、さらにそ、れぞれのハウスメーカーの「IOT技術」で比較することもできます。
5:「予算(金額面)」で比較するポイント
最後のポイントは、金額面の予算です。
住宅の価格は、それぞれのハウスメーカーによって大きく異なり、ローコストで建てられる家もあれば、高級住宅まで様々です。
ハウスメーカーの坪単価や、家を建てるのにかかる費用はトップページより検索していただけますので参考にしてください。
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失敗しない住宅会社の選び方
注文住宅では、家づくりを成功する人、家づくりを失敗する人の差がはっきりと分かれます。なぜ、はっきりと別れるのか?その答えはこちらにあります。下記の記事では、家づくりで失敗しない住宅会社選びの方法をお伝えしています。
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