注文住宅で建物自体にかかるお金について
工事見積書には、法的に定められた方式は存在せず、それぞれの住宅会社が独自の書式で提出します。
ここでは一般的に多く見られる工事見積書の項目や内容、それぞれの項目にかかる一般的な費用の比率などを示していきます。
工事見積書の項目や内容について
・仮設【比率:およそ3%】
【内容】足場組み、仮設電気、仮設トイレ、養生、その他準備のための工事
・基礎【比率:およそ5%】
【内容】コンクリート、鉄筋、型枠、杭、その他、家の基礎をつくるための工事
・木工【比率:およそ35%】
【内容】建物の骨組み、木材、建材、ボード類、釘、金物など家の骨格をつくるための大工さんの工事
・屋根【比率:およそ4%】
【内容】瓦、板金、庇、樋などの屋根に関する工事
・建具【比率:およそ10%】
【内容】窓のアルミサッシ、金属製ドアの工事
【内容】木製窓、木製ドア、障子、襖付、建具金物、取り付け手間など
【内容】はめ殺しガラス、ガラスブロック、化粧鏡などアルミサッシ以外のガラス工事
・仕上げ【比率:およそ13%】
【内容】屋上やベランダなど防水機能の層をつくる工事
【内容】浴室の床、壁、玄関などを主とした、タイル貼り工事
【内容】石を張るための工事
【内容】鉄骨階段、手すりなど金属を使った工事
【内容】外壁や内壁を塗り仕上げにした場合の工事
【内容】外壁に吹付工事を行ったり色つけを行う化粧工事
【内容】サイディング、床、壁、天井の仕上げの工事
・仕上げユニット【比率:およそ7%】
【内容】造付け、既成家具、システムキッチン、洗面化粧台、ユニットバスなどの工事
・設備【比率:およそ13%】
【内容】電灯コンセント、照明器具、弱電設備などの工事
【内容】衛生設備、給湯、給水、排水、浄化槽、ガスなどの水道屋さんの工事
【内容】冷房、暖房の工事
【内容】給湯器やコンロ、暖房機などのガスを供給する配管工事
・諸経費【比率:およそ10%】
【内容】現場経費と会社経費を合計した費用
・その他【比率:およそ%】
【内容】既存建物の解体撤去がある場合の工事
【内容】塀、門扉、植栽、カーポートなど外構に関する工事
本体工事費の注意点
ここでは、本体工事費の注意点について、見ていきます。
家は本体工事費だけでは完成しない
建物本体の工事費のことを「本体工事費」と言いますが、家を建てるために、必要となるお金は、本体工事費以外にも「付帯工事費」「諸費用」など様々な費用がかかります。
設計事務所に依頼する場合は別途設計料が必要となる
ハウスメーカーに依頼するケースでは、設計と施工が見積書に計上されており、建築費のおよそ1〜2%が設計料として、本体工事費に含まれていることが、ほとんどです。
一方で、設計事務所や建築家に依頼する場合は、別途設計料として、建築費の10%程度を支払いするのが、一般的です。
理由としては、建築家や設計事務所の仕事は、あくまで、設計と、工事の管理であり、建築工事自体を、請け負うことではないためです。
ガスや給排水引き込み工事にはお金がかかる
ガスや、給排水の本管から、敷地内に引き込む工事は、本体工事人は別に、費用がかかります。
ガスや、給排水の本管から引き込む工事費用は、30万円から60万円が、一般的な金額となりますので、別途見積もりを取っておく必要があります。
フェンスや門、カーポートなどにも費用がかかる
外構工事、付帯工事費として、建物本体工事費とは、別に費用が必要になります。
その他、工事費に含まれる場合もありますが、カーポートや植栽などをつくるのに、およそ数十万円から、200万円前後の費用がかかります。
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