パナソニックホームズ
パナソニックグループのみで建築可能!最大で9階建まで建てられる都市型住宅!
パナソニックグループのみで家を建てられることは最大の強みだと思います。
家の内装に至るまで、ブランドを統一することで価格面のメリットが生まれることも大きなポイントと言えるでしょう。
また、狭小地工法で敷地の狭い場所にも建築可能とし、間取りなどの設計も15cm刻みで対応可能とするなど、鉄骨メーカーで一番柔軟に対応してくれます。
外壁もタイル張りで綺麗な印象があり、空気の質にもこだわっていたりと、随所に工夫が見られます。
パナソニックホームズの家づくりについて建築家O氏に話を伺いました。
パナソニックホームズの家づくりについて
ーハウスメーカー徹底比較編集部(以下:編):では、今回は大手ハウスメーカーのパナソニックホームズについてお話をうかがわせていただきます。よろしくお願いいたします。
建築家O氏(以下:O氏):パナソニックホームズは何と言っても、パナソニックグループのみで一棟の家を建てられるところに最大の特徴があるように思います。
パナソニックホームズは、一部木造住宅もやっていますが、鉄骨住宅を主力商品としているため、一般的には鉄骨系のハウスメーカーに分類されています。
※木造と鉄骨でどのような違いがあるのかについては「工法ってなに?工法の特徴をわかりやすく教えて」をご覧ください。
最大9階まで対応可能のVieuno(ビューノ)シリーズ
ー編:最近では最大9階建ての高層階住宅のテレビCMも見る機会が多くなりました。
O氏:いわゆるパナソニックホームズの得意とする都市型住宅の中でも多層階住宅に対応している「Vieuno(ビューノ)シリーズ」ですね。
以前はもっと低かったんですが、現在では最大9階建に対応しています。
都市部の狭い敷地を有効活用するために縦の空間を生かした住宅です。都市部の立地を生かし、下層階を事務所やテナントを入れることで賃貸収入を得られる賃貸併用住宅です。
「Vieuno(ビューノ)シリーズ」は、元々は都市型住宅として、東京近郊の都市部に向けて開発された商品ですが、現在は販路を全国に広げつつあります。
ー編:9階建ての住宅なんて想像できないですね。
O氏:最大で9階建の住宅に対応可能ですが、実際まだ実績はそこまでありません。
ですからなんとも言えないところではあります。
パナソニックホームズは隣地境界線ギリギリの300mmに家を建てられる
ー編:パナソニックホームズの特徴はどんなところにあるのでしょうか?
O氏:パナソニックホームズは都市部の限られた敷地を有効活用するような提案が非常に上手だと思います。
例えば、隣地境界線ギリギリの300mmに家を建てられる無足場工法であったり、900mmが基本モジュールとなるものの、150mm刻みで間取りに変更を加えることができたりと、大手ハウスメーカーの建てる鉄骨住宅の中では間取り(設計)の自由度は一番高いと思います。
パナソニックホームズの家のデザインについて
O氏:女性を意識している外観、内装のため、非常にきれいな印象を受けます。
外壁は光触媒加工が施されたタイル張りですし、タイルの柄やデザインもある程度自由に選ぶことができます。
どのタイルもきれいな印象には変わりはありませんが、柔らかい印象にしたり、シャープな印象にしたり、見た目にも美しい外観の住宅を建てることができると思います。
ー編:内装(インテリア)はどうでしょう
O氏:内装は「ナチュラル」「カジュアル」「スタイリッシュモダン」「モダンクラシック」「ジャパニーズモダン」「ヴィラリゾート」「ヴィンテージ」「フレンチクラシック」 などから選ぶことができます。
どれを選んでもきれいだと思います。
天井高に関しても2400mmを基準として、2250mm、2500mm、2700mmと選ぶことができますし、ある程度幅を聞かせています。
パナソニックホームズは空気の質にこだわっている
O氏:後は、空気ですよね。
パナソニックホームズは家の中の空気の質にもこだわっています。
全館空調システムの「エアロハス」を採用しているので、換気を行いながらも、家全体を快適な温度に保ってくれます。
部屋間の温度差がなくなるので寒い冬場なんかは廊下に出たら寒いということはなく、トイレ、浴室など家のどこにいても同じ温度で快適に過ごすことができます。
部屋間で温度を変えたい場合は、プラスマイナス2度の範囲内であれば個別に設定をすることが可能なので好みの温度に合わせて使用することができます。
パナソニックホームズの換気システムについて
O氏:換気システムには「ピュアテック」と呼ばれるパナソニックホームズ独自の空調システムが使われています。
「ピュアテック」の最大の特徴は床下から外気を取り入れて換気を行うシステムになっています。
この場合、気密性が高くないと効果はあまり期待できませんが、パナソニックホームズではこれに「家まるごと断熱」という断熱システムを採用しているため、気密性を高めています。
湿度をコントロールするために壁に稚内珪藻土を使った石膏ボードが貼られているので、壁が湿度を調整してくれる働きも期待できると思います。
ー編:確かにそこまですると、空気の質へのこだわりが感じられますね。
パナソニックホームズの商品ラインナップについて
O氏:住宅商品としては、先ほど申し上げた多層階住宅の「Vieuno(ビューノ)シリーズ」の他、省エネ仕様の「CASART(カサート)シリーズ」、フルオーダー型の「artim(アーティム)」などが展開されています。
学研ホールディングスと協業した子育て世帯向けの住宅「KODOMOTTO(こどもっと)」や共働き、子育て世代に向けた「CASART Share Days(カサート シェアデイズ)」規格型住宅の「Living BOX(リビングボックス)」、平屋を建てたい方に向けて、「平屋の住まい」も住宅商品としてラインナップされています。
パナソニックホームズの坪単価は?
ー編:価格面はどうでしょうか?
O氏:坪単価は、およそ70万円程度から90万円程度が相場だと思います。
坪単価は敷地が狭いと高くなりますので、一概に坪単価で比較することはできませんが、あえて坪単価を言わせてもらえば、それくらいの坪単価になることが多いと思います。
もちろんオプションや家へのこだわり具合によって坪単価は大きく変わってきますので、個人差はありますが、だいたい70万円から90万円の範囲内でおさまると思います。
ハウスメーカーでの家づくりは選択式
O氏:ハウスメーカーが建てる注文住宅は工業化製品のため、ある程度画一化されています。
よく注文住宅だから何でもかんでも自由にできると思い込んでいらっしゃる方がいますが、それは間違いです。
つまり、ある程度決まった型の中から選択して設計していくタイプの注文住宅になります。
一から設計するフルオーダー住宅とは異なりますので、自由度にも幅があります。
もちろんこだわりたい部分にこだわって、オプションという形で追加したり、指定外のプランを組むこともできますが、その場合は金額が高くなりますので注意する必要があると思います。
パナソニックホームズの施工体制について
ー編:パナソニックホームズの施工体制はどうなんでしょう。
O氏:パナソニックホームズは自社で施工部隊を持っていません。
つまり100パーセント下請けの工務店に発注しています。
ダイワハウスの説明の時も言いましたが、ハウスメーカーの施工体制は3つに分類され必ずいずれかの形に当てはめることができます。
1:100パーセント自社で施工まで手がけるタイプ
2:100パーセント他社の下請けに発注するタイプ
3:自社で施工部隊を持ちながらも、下請けにも発注するタイプ
パナソニックホームズだけに限りませんが、100パーセント外部の工務店に依頼するタイプのハウスメーカーは、特に担当する工務店、また地域によってばらつきがあると聞きますので、慎重に選ぶ必要があると思います。
ちなみに、パナソニックホームズでは、設計は自社の社員が担当しています。
ハウスメーカーの中には外部に依頼してしまう体制をとっている会社もあり、様々な形がありますが、パナソニックホームズは自社設計のようですね。
パナソニックホームズは値引きに応じてくれる?
O氏:プランにもよりますが、値引きに関してはある程度柔軟に対応してくれるようです。
つまり交渉次第ということです。
・・・あれ?私以前、ハウスメーカーとの交渉の仕方ってお話ししましたっけ?
ー編:改めてお願いします。
O氏:わかりました。
ハウスメーカーでの値引き交渉の基本について
O氏:ポイントとしては必ず同ランクの住宅会社で競合させてください。
つまりパナソニックホームズの場合は、鉄骨系メーカーに当たりますので鉄骨住宅であることを前提に、同じ価格帯の坪単価で建てられるハウスメーカー同士で競合させることが大きなポイントです。
パナソニックホームズの場合は、競合先としては積水ハウス、ダイワハウス、トヨタホームなどが挙げられると思います。
必ず相見積もりを取り、競合させてください。
見積もりは、ハウスメーカー徹底比較さんがオススメしている、一括見積もりサイトを利用してもいいと思いますし、時間があるのならば、個別に足を運び見積もりをもらってきてもいいと思います。
ー編:打ち合わせには時間がかかりますけどね(笑)
O氏:一回の打ち合わせは少なくとも半日、長い場合は1日かかります。
それを複数社行うわけですから・・・まあまあ大変になると思います(笑)
一括見積もりサイトなどのサービスを利用すれば家づくりの負担を軽くできる
ー編:その負担を軽減させるために、一括見積もりサイトを推奨しています。
O氏:最初の段階では非常にいい選択肢だと思います。
大事なのは、そこからブラッシュアップしていくことです。
ー編:そうですね。一括見積もりサイトは、あくまでラフプランにすぎませんから、そうしたサービスをどんどん利用して、貪欲に取り組んでいくと、色々と世界が違って見えてくるかと思います。
ハウスメーカーのキャンペーンに振り回されず、自分のペースで家づくりを進めることが大事
O氏:後はキャンペーンにいちいち振り回されないことです。
どこのハウスメーカーもキャンペーンは毎月のようにやっており、どのタイミングで建てても大して変わらないことがほとんです。
ただ、一言、大きく値引いてくれるタイミングをあげるとすれば、決算期の契約は大きく値引いてくれることもあるようです。
ハウスメーカーによって決算期は違いますが、具体的には3月や9月などが大きく値引いてくれることが多いです。
ハウスメーカーでの値引き交渉は交渉材料とタイミングが大事
ー編:その辺りが大きな値引がはかれるタイミングということですね。
O氏:ただし、受注が集中するということは、それなりのリスクもあるということを常に念頭においてください。
つまり人手が足りず、応援を呼ぶことになり、突貫工事とは言わないまでも、それに近い工事になってしまうこともあるということです。
パナソニックホームズで注意する点について
ー編:パナソニックホームズで注意する点などはありますか?
O氏:パナソニックホームズは、一部地域で代理店方式を採用しています。
代理店方式の場合、扱っている商品はパナソニックホームズのものであっても、契約先は代理店となり、本部とは切り離される形になるので注意してください。
また、言葉がうまい営業の方が多いので、騙されやすい方は注意してください(笑)
ー編:営業マンはどこも魅力的な言葉を使って契約を迫ってきますが、パナソニックホームズの営業マンは確かに営業のかけ方がうまいなと思うことがあります。
パナソニックホームズがオススメな人はどんな人?
ー編:最後にパナソニックホームズがオススメな人はどんな方だと思いますか?
O氏:まず第一に、パナソニック製品に魅力を感じられるかどうかで判断すると良いと思います。
パナソニック製品に非常に魅力を感じられるのであれば、選択肢の中にはいるでしょうし、もし魅力を感じられないのであれば除外されるのではないかと思います。
パナソニックホームズは他の鉄骨系ハウスメーカーと違って、間取りの自由度が高いので、間取りに幅をきかせたい方や、都市部の限られた敷地で建てられる方は検討してみてもいいと思います。
O氏オススメ!パナソニックホームズを比較検討する場合はここのハウスメーカーに依頼しろ!
【鉄骨系】
・積水ハウス
・ダイワハウス
・トヨタホームなど